二眼レフカメラに興味はあるけれど、「フィルムの入れ方がわからない」「ファインダーの見え方が独特で戸惑う」という方は多いのではないでしょうか。二眼レフは一見複雑に見えますが、基本の手順を覚えてしまえば誰でも扱えるカメラです。この記事では、フィルムの装填から撮影操作、よくある失敗と対策、現像の出し方まで、初心者が知りたい情報をステップごとに丁寧に解説します。ぜひ最後まで読んで、あなた最初の一枚を撮りに出かけてください。
二眼レフカメラとは?基本の仕組みを図解で理解しよう

二眼レフカメラ(Twin-Lens Reflex Camera、略称TLR)は、その名の通り2つのレンズを持つフィルムカメラです。
1929年にドイツのローライフレックスが登場して以降、戦後の日本でも国産機が数多く登場し、現在もフィルム写真愛好家に根強い人気を誇っています。
一眼レフやレンジファインダーとは異なる独特の構造と操作感が、多くの写真愛好家を魅了し続けています。

なぜレンズが2つある?上下レンズの役割を解説
二眼レフカメラのレンズが2つある理由は、「撮影用レンズ」と「ファインダー用レンズ」を別々に設けているからです。
上側のレンズは「ビューレンズ(Viewing Lens)」と呼ばれ、被写体をファインダースクリーンに映し出すためだけに使われます。
下側のレンズは「テイキングレンズ(Taking Lens)」と呼ばれ、実際にフィルムへ光を当てて像を記録する役割を担います。
この構造の大きなメリットは、シャッターを切る瞬間もファインダー像が暗くならないことです。
一眼レフではシャッターを切るとミラーが跳ね上がりファインダーが一瞬遮られますが、二眼レフではビューレンズとテイキングレンズが完全に独立しているため、撮影の瞬間もファインダー越しに被写体を見続けることができます。
ただし、2つのレンズはわずかに位置が異なるため、近距離撮影では「視差(パララックス)」が生じます。
近距離撮影では主に上下方向に構図のずれが出やすいため、ファインダー内の補正マーク(ある機種のみ)や余白を意識してフレーミングすると安心です。
ウエストレベルファインダーの見え方と左右反転の理由
二眼レフカメラの大きな特徴のひとつが、「ウエストレベルファインダー」です。
カメラを胸やウエストの高さで持ち、上部のフードを開けて上から覗き込む独特のスタイルで撮影します。
ファインダースクリーンには被写体が映し出されますが、像が左右反転して見えるという特徴があります。
これは、ビューレンズから入った光がミラーで反射してスクリーンに映る際に、左右が入れ替わって見えるためです。
たとえば被写体が右に動いたとき、ファインダー内では左に動いて見えます。
最初は戸惑いますが、「被写体と逆方向にカメラを振る」と感覚をつかめます。慣れると自然にフレーミングできるようになります。
なお、ルーペを使って拡大してファインダーを見ると、より細かなピント確認が可能です。
使用フィルムは120フィルム(ブローニー)
一般的な二眼レフカメラで使用するフィルムは「120フィルム」(別名:ブローニーフィルム)です。
35mmフィルムよりも幅が広く(約61mm)、大きなネガが得られるため、画質や粒状性に優れた写真が撮れます。
120フィルムは遮光紙(バッキングペーパー)でフィルムが覆われており、遮光紙側に番号や開始マークが印刷されています。
撮影枚数は、6×6cm判(スタンダードな二眼レフで使われる正方形フォーマット)で1本あたり12枚撮影できます。
購入場所はカメラ専門店のほか、大手カメラチェーン(ヨドバシカメラ、ビックカメラなど)、またはオンラインショップで入手可能です。
代表的な製品としては、Kodakの「Gold 200(120)」や「Portra 160(120)」などがあります。まずはラチチュードが広く失敗しにくいカラーネガフィルムから始めるのがおすすめです(ISO100〜200を目安に選ぶと扱いやすいです)。
【図解】二眼レフカメラのフィルムの入れ方|5ステップで完了

フィルムの装填は二眼レフ初心者が最も戸惑う作業のひとつです。
ここでは5つのステップに分けて、誰でも失敗なく装填できるよう丁寧に解説します。
作業は直射日光が当たらない明るめの日陰や室内で行うと安心です。

フィルム装填の全体の流れを動画で確認したい方は、以下の解説動画が参考になります。
ステップ1|裏蓋を開けてスプールを確認する
まずカメラの裏蓋を開けます。
機種によって開け方が異なりますが、多くの国産二眼レフでは底面や側面のロックノブを回すか引き上げることで裏蓋が開きます。
例えばRICOHFLEXやヤシカフレックスなどの機種は、底部のダイヤルを「O(オープン)」方向に回すとロックが外れる構造になっています。
裏蓋を開けると、カメラ内部に上下2本のスプール(フィルムを巻き付ける芯)が確認できます。
上側が「フィルム供給スプール」で新しいフィルムをセットする場所、下側が「巻き取りスプール」で撮影済みフィルムを巻き取る場所です。
前回使用したフィルムのスプール(空スプール)が残っている場合は、下側の空スプールをそのままにしておきましょう。次のフィルム装填時に巻き取りスプールとして使用します。
空スプールがない場合は、カメラ専門店で入手するか、使用済みスプールを保管しておきましょう。
ステップ2|新しいフィルムをセットする
新しい120フィルムを用意したら、包装を開けてフィルムを取り出します。
フィルムは遮光紙で完全に包まれており、この状態では明るい場所で取り扱っても問題ありません。
フィルムを上側のスプール位置にセットします。
スプールの両端にある爪(クランプ)にフィルムの芯を引っかけるように固定します。
フィルムは遮光紙面が内側(カメラ内部側)を向くようにセットしてください。
正しい向きは、遮光紙の「この面が外側」などの印刷表示を確認することで判断できます。
フィルムを無理に引っ張ったり強く曲げたりすると遮光紙が破れて光が入ることがあるので、優しく丁寧に扱いましょう。
ステップ3|遮光紙を巻き取りスプールに差し込む
フィルムをセットしたら、遮光紙の先端(リーダー部分)を引き出して下側の巻き取りスプールに差し込みます。
遮光紙の先端は矢印マークや切り込みなどが入っており、スプールの溝またはスリットに通して固定します。
差し込んだ後、フィルム送りノブを少し回して遮光紙がしっかりスプールに巻き付くことを確認しましょう。
このとき遮光紙が斜めに巻きついていないか、たるんでいないかを目視で確認することが重要です。
斜めに巻きつくとフィルムが正常に送られず、撮影できないトラブルの原因になります。
遮光紙が均等にまっすぐ巻かれているかを確認してから次のステップに進みましょう。
ステップ4|裏蓋を閉じてスタートマークまで巻き上げる
遮光紙が正しく差し込まれたことを確認したら、裏蓋をしっかり閉じます。
ロックがかかっていない状態で撮影すると光漏れが発生し、フィルム全体が感光してしまう危険があります。
裏蓋を閉じたら、フィルム送りノブをゆっくり回して「START」または「▲」マークが赤窓(赤いフィルム窓)に現れるまで巻き上げます。
赤窓とは裏蓋に設けられた小さな窓で、遮光紙の裏面に印刷された数字や記号を確認するためのものです。
「S」「START」「▶」などのマークが赤窓に来たとき、フィルムカウンターが「1」を示すか確認します。
赤窓がないタイプのカメラ(自動フィルムカウンター機能付き)では、機種ごとの手順に従って巻き上げてください。
ステップ5|フィルムカウンターを確認して準備完了
フィルムカウンターが「1」を示していることを確認できれば、装填完了です。
カウンターが「1」になっていない場合は、さらに少しずつ巻き上げて調整してください。
この時点でシャッターをコックし(後述)、試しに1枚シャッターを切って問題なく動作するか確認するのも良い方法です。
なお、フィルム装填後はなるべく早めに撮影を開始しましょう。長期間カメラ内に放置するとフィルムの劣化が進む場合があります。
正しく装填できているか不安な方は、以下の動画で実際の手順を映像で確認することをおすすめします。
二眼レフカメラの使い方|ピント合わせ・露出設定・シャッター操作

フィルムが装填できたら、いよいよ撮影の基本操作を覚えましょう。
二眼レフカメラは①ピント合わせ → ②露出設定(絞り・シャッタースピード)→ ③シャッターコック → ④シャッターレリーズ → ⑤フィルム巻き上げという流れで撮影します。
各操作を順番に習得すれば、初心者でもスムーズに撮影できるようになります。

ピントの合わせ方|ルーペを使った精密フォーカシング
二眼レフのピント合わせは、カメラ上部のファインダーフードを開けて、ファインダースクリーンを上から見ながら行います。
カメラ前面のフォーカスノブ(またはフォーカスリング)を回すと、2つのレンズが連動して前後に動き、ファインダースクリーン上の像が変化します。
被写体の輪郭が最もはっきり見える位置でノブの回転を止めるのが基本です。
より精密にピントを合わせるには、ファインダーフードに内蔵されているルーペを引き出して使用します。
ルーペはスクリーン中央部分を拡大して見せてくれるため、細かなピントの微調整が可能です。
特に人物撮影では瞳にルーペでピントを合わせると、鮮明な写真を撮ることができます。
機種によってはスプリットイメージや距離計(スケールフォーカス)を搭載しているものもあります。
スケールフォーカスのみの場合は、被写体との距離をおおよそ目測してレンズのフォーカスリングの数値に合わせます。
絞りとシャッタースピードの設定方法
二眼レフカメラの露出設定は、絞り(F値)とシャッタースピードの2つを手動で設定します。
絞りは「F3.5・F5.6・F8・F11・F16」などの段階があり、数値が大きいほど光の取り込みが少なくなります。
シャッタースピードは「1/10・1/25・1/50・1/100・1/250秒」などが一般的な設定値です(機種により段数や最高速は異なります)。
絞りとシャッタースピードのリングまたはレバーは、テイキングレンズ(下側)の周囲に設けられていることがほとんどです。
設定のコツは以下の通りです。
- 晴天屋外:絞りF8〜F11、シャッタースピード1/100〜1/250秒
- 曇天・日陰:絞りF5.6〜F8、シャッタースピード1/50〜1/100秒
- 室内(ISO100フィルム):絞りF2.8〜F5.6、シャッタースピード1/30秒以下+三脚使用
露出計を持っていない場合は「サニー16ルール」(後述)を使うと便利です。
なお、機種によってはシャッターや露出ダイヤルの連動(EV連動)があるもの/ないものがあります。操作のクセが異なるため、初回はお使いの機種のマニュアルも確認してください。
シャッターの切り方と手ブレを防ぐ構え方
多くの二眼レフカメラはシャッターをコック(チャージ)してからレリーズするという2段階の操作が必要です。
コックとはシャッター機構にバネエネルギーを蓄える操作で、レンズ周りのコックレバーを決まった方向に倒すことで行います。
コック後、カメラ側面やレンズ周囲にあるシャッターレリーズボタンをゆっくり押し込むとシャッターが切れます。
手ブレを防ぐための正しい構え方は以下の通りです。
- 両手でカメラをしっかり包み込むように保持する
- カメラをお腹や胸に軽く当てて安定させる
- シャッターレリーズは「押す」のではなく「なでるように」ゆっくり操作する
- 息を半分吐いた状態で静止してからレリーズする
シャッタースピード1/30秒以下の低速撮影では、三脚またはセルフタイマーの活用を強くおすすめします。
巻き上げの方法|次のコマへ進む手順
1枚撮影したら、フィルム送りノブを回して次のコマへ進める必要があります。
フィルムカウンターが「2」になるまでノブを回せば次の撮影準備が整います。
二眼レフの多くはフィルムの二重露光防止機構(連動ロック)が付いており、シャッターを切ると次のコマに送らないとシャッターがコックできない仕様になっています。
ただし一部古い機種では二重露光防止機構がないものもあるため、必ずカウンターを確認してから次の撮影に移る習慣をつけましょう。
12枚目を撮影した後も少し巻き上げを続けると、最後のフィルムがしっかり巻き取られて安全に取り出せます。
アイレスフレックスなど具体的な機種の操作手順は、以下の動画も参考にしてください。
二眼レフカメラ初心者がやりがちな失敗5選と対策

二眼レフカメラは手順さえ覚えれば決して難しくありませんが、初心者がハマりやすいミスのパターンがあります。
事前に知っておけば同じ失敗を避けられるので、撮影前にしっかり確認しておきましょう。
失敗1|フィルムが正しく巻き上がっていなかった
症状:現像に出しても写真が全く撮れていなかった、またはフィルム全体が白(未露光)だった。
原因:フィルム装填時に遮光紙が巻き取りスプールにうまく引っかかっておらず、ノブを回してもフィルムが送られていなかった。
対策:装填後の最初の巻き上げ時に、フィルム送りノブに適度な抵抗感(テンション)があるか確認してください。
抵抗感なくノブが軽くクルクル回る場合は、フィルムが正しくセットされていない可能性が高いです。
すぐに裏蓋を開けて(暗い場所で)再装填しましょう。
失敗2|二重露光してしまった
症状:現像した写真に2つの場面が重なって写り込んでいた。
原因:シャッターを切った後にフィルムを巻き上げず、同じコマに2回シャッターを切ってしまった。
対策:「シャッターを切ったら必ずフィルムを巻き上げる」というルーティンを徹底してください。
フィルムを巻き上げていないとシャッターがコックできない機種では自然に防げますが、古い機種では意識的に管理する必要があります。
逆に意図的に二重露光を楽しむアート的な撮り方もあります。慣れてきたら試してみましょう。
失敗3|ピンボケ写真ばかりになる
症状:全ての写真がぼやけてピントが合っていない。
原因:①ファインダーでのピント確認が不十分、②被写体との実際の距離とスケールフォーカスの数値がずれている、③ウエストレベルで覗き込む角度や視度の影響でスクリーン像のピント確認が甘くなっている。
対策:ルーペを必ず使って慎重にピントを確認しましょう。
また、絞りをF8〜F11程度に絞ることで被写界深度が深くなり、多少のピントのずれをカバーしやすくなります。
初心者のうちは3〜5m程度の距離での撮影から始めるのが安全です。
失敗4|フィルム取り出し時に感光させた
症状:撮影済みのフィルムの一部または全部が真っ白(感光)になっていた。
原因:フィルムの取り出し時に遮光紙を完全に巻き終える前に明るい場所に出してしまった、または裏蓋を開けた状態でフィルムが光に当たった。
対策:フィルムを全部巻き取ってから裏蓋を開けてください。
巻き取り完了の目安は、巻き上げ時の抵抗感が軽くなり、遮光紙の終端まで巻き取れた状態になった時点です(機種によって感触は異なります)。
念のため取り出し後はすぐにフィルムの遮光紙テープをしっかり貼り付けて、光が入らないよう保護しましょう。
失敗5|露出オーバー・アンダーで真っ白or真っ黒
症状:現像した写真が全体的に明るすぎ(真っ白)または暗すぎ(真っ黒)になった。
原因:光量に対して絞りやシャッタースピードの設定が適切でなかった。
対策:スマートフォンのカメラアプリや露出計アプリで適正露出を確認してから撮影するのがおすすめです。
露出計がない場合は後述の「サニー16ルール」を活用してください。
また、ネガフィルムはポジフィルムより露出の許容範囲が広い(ラチチュードが大きい)ため、初心者にはネガフィルムが扱いやすいです。
シーン別|二眼レフカメラの露出設定と撮り方のコツ

撮影シーンに応じた露出設定を知っておくと、失敗を大幅に減らすことができます。
ここではよくある3つのシーンについて、具体的な設定値とコツを解説します。
晴天屋外での撮影(サニー16ルールの活用)
晴天の屋外は最も撮影しやすい条件です。
サニー16ルールとは、露出計なしでおおよその適正露出を決める経験則で、「晴天時は絞りF16、シャッタースピードを使用フィルムのISO値の逆数に設定する」というものです。
例えばISO100のフィルムなら、F16・1/100秒が基本露出となります。
ただし二眼レフのシャッタースピードは1/100秒がない場合も多いため、その場合は1/125秒(またはそれに近い値)で代用します。
被写体を少し明るめにしたい場合は絞りをF11に開ければ1段分明るくなります。
晴天屋外では動く被写体(子どもやペットなど)を撮ることも多いと思います。
動体を止めて撮りたい場合はシャッタースピードを1/250秒前後に設定し、絞りで露出を調整しましょう。
曇天・日陰での撮影設定
曇天や日陰では光量が晴天に比べて少なくなります(体感としては数段暗く感じることもあります)。
ISO100フィルム使用時の目安はF5.6〜F8・1/50〜1/100秒です。
曇天は光が柔らかく拡散するため、人物撮影では影が少なくなり、滑らかな肌の描写が得られます。
意図的に曇りの日に人物を撮影するプロカメラマンも多く、二眼レフの柔らかいレンズ描写と相性抜群です。
この条件ではシャッタースピードが遅くなりがちなので、できるだけ絞りを開ける(F値を小さくする)か、ISO400のフィルムを使用することをおすすめします。
室内・低照度での撮影と三脚の活用
室内での撮影は光量が極端に少なくなるため、手持ち撮影では手ブレが発生しやすい環境です。
ISO100フィルムの場合、室内(一般的な照明)ではF2.8・1/8〜1/30秒程度まで遅くなることもあります。
1/30秒以下のシャッタースピードでは手ブレが発生しやすいため、三脚の使用が安心です。
三脚に固定した後は、セルフタイマー(2〜10秒)を使うとシャッターを押す際の振動も防げます。
室内で三脚が使えない場合はISO400のフィルムを選ぶのがベストです。
ISO400フィルムなら同条件でも1/60秒前後を確保しやすく、手持ち撮影でも比較的安定します(絞りとの組み合わせで調整してください)。
撮影後の手順|フィルムの取り出し方と現像の出し方

12枚全て撮り終えたら、フィルムを取り出して現像に出す番です。
この工程を正しく行わないと、せっかく撮影した写真が台無しになってしまいます。
フィルム取り出し手順|感光を防ぐポイント
フィルムの取り出し手順は以下の通りです。
- フィルムカウンターが12(最終コマ)を過ぎるまでフィルム送りノブを回し続ける
- 巻き上げ時の抵抗感が軽くなり、遮光紙の終端まで巻き取れた状態になったことを確認する
- 直射日光を避けた日陰や室内で裏蓋を開ける
- 巻き取りスプールごとフィルムを取り出す
- 遮光紙のテープ(粘着部分)をしっかり貼り付けて光が入らないようにする
最も重要なのはステップ5の「遮光紙テープを貼る」操作です。
これを忘れると、現像に出す途中でフィルムが感光するリスクがあります。
取り出したフィルムは高温多湿の場所を避け、できるだけ早めに現像に出すことをおすすめします(目安:撮影から2週間以内)。
現像に出す方法|店舗受付と郵送サービス
120フィルム(ブローニーフィルム)を現像できる場所は、35mmフィルムより少し限られますが、以下の方法で対応できます。
【店舗受付】
ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの大手カメラ専門店では中判フィルムの現像受付を行っています。
地元のカメラ専門店(フィルム現像対応店)に持ち込むのも確実な方法です。
【郵送サービス】
全国どこからでも利用できる郵送フィルム現像サービスも増えています。
フィルムをポストや宅配便で送るだけで、現像・データ化されたデータをオンラインで受け取ることができます。
現像料金の目安はネガ現像+データ化で1本あたり1,500〜2,500円前後(店舗・サービスにより異なる)です。
データ化・プリントの選び方
現像後の写真は「データ化(スキャン)」「プリント」「両方」から選べます。
まずデータ化を選ぶと、スマートフォンやPCで写真を確認・SNSへの投稿ができて便利です。
データ化の解像度は店舗やサービスにより幅がありますが、目安として約400万画素程度のライトスキャンから、1,600万〜3,000万画素前後の高解像度スキャンまで選べるケースが多いです。
SNS投稿がメインであればライト〜標準で十分ですが、大きくプリントしたい場合は高解像度スキャンをおすすめします。
プリントはL判(89×127mm)からA3ノビ以上の大きなサイズまで対応していることが多く、中判フィルムの豊富な情報量を活かした大きなプリントは特に見応えがあります。
二眼レフカメラをもっと楽しむためのステップアップ

1本撮り終えて現像写真を手にしたとき、きっと新鮮な感動があるはずです。
ここでは撮影経験を積み重ねながら二眼レフをさらに楽しむためのヒントをご紹介します。
最初の1本を撮り終えたら振り返りたいこと
現像した写真を見ながら、各コマを撮影したときの設定と結果を照らし合わせましょう。
特に確認したいポイントは①ピントの精度、②露出の適正さ、③構図のバランスの3点です。
撮影メモ(ノート)にシャッタースピードや絞り値を記録しておくと、結果と設定の関係が把握しやすくなります。
ピンボケが多かった方はルーペの使い方を再確認し、露出がうまくいかなかった方はサニー16ルールを改めて復習してみましょう。
失敗写真も「どうすれば改善できるか」を考える学習素材として大切にしてください。
慣れてきたら試したい撮影テクニック
基本操作に慣れてきたら、以下のテクニックに挑戦してみましょう。
- ローアングル撮影:ウエストレベルファインダーを活かして地面すれすれの低い視点から撮影する
- ポートレート撮影:開放F値(F3.5など)でボケ味を活かした人物撮影に挑戦する
- 意図的な二重露光:同じコマに複数の場面を重ねてアート写真を作る
- モノクロフィルム:ACROS IIなどのモノクロフィルムで階調豊かな白黒写真を撮る
- 建築・風景撮影:正方形フォーマット(6×6cm)の独特の画面比率を活かした構図に挑む
フィルムカメラユーザーへの入門として二眼レフの魅力を紹介した以下の動画も参考になります。
初心者におすすめの二眼レフカメラ3選
これから二眼レフを入手したいという方に向けて、初心者が扱いやすく、かつ入手しやすい3機種をご紹介します。
① ヤシカフレックス(Yashicaflex)
国産二眼レフの入門機として人気のある機種のひとつです。
シンプルな操作系で初心者にも扱いやすく、中古市場での流通も多いため比較的入手しやすいのが特徴です。価格帯は状態や整備状況、市場相場によって幅があります。
② リコーフレックス(RICOHFLEX)Ⅶ
リコーが製造した普及型二眼レフで、コンパクトで軽量なボディが特徴です。
ファインダーが見やすく、操作がシンプルな点が初心者に評価されています。実写の魅力は以下の動画で確認できます。
③ ミノルタ オートコード(Minolta Autocord)
国産二眼レフの名機として知られるモデルです。
レバー式のフォーカス操作が特徴で、Rokkorレンズの描写力も高く評価されています。価格帯は状態や整備状況、市場相場によって幅がありますが、二眼レフに本格的に取り組みたい方におすすめです。
国産二眼レフの特徴と選び方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
参考:第4回フィルムカメラを始めよう!中判スタートに国産二眼レフはいかが?(カメラのキタムラ)
![2/3 大人の科学・二眼レフカメラで撮ってみた [写真撮影] All About](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/800/auto/aa/gm/article/2/1/1/4/7/4/2flex-06.jpg)
まとめ|二眼レフカメラは手順を覚えれば誰でも撮れる

二眼レフカメラは独特の操作感と仕組みを持つカメラですが、基本手順を一度覚えてしまえば誰でも扱えるシンプルな構造です。
この記事のポイントをまとめると以下の通りです。
- 二眼レフは上下2つのレンズを持ち、上がファインダー用・下が撮影用。ウエストレベルで上から覗くファインダーは左右反転して見える(近距離では主に上下方向に視差が出やすい)
- 使用フィルムは120フィルム(ブローニー)で、6×6cm判なら1本12枚撮影できる
- フィルム装填は「裏蓋を開ける→フィルムをセット→遮光紙を差し込む→スタートマークまで巻き上げる→カウンター確認」の5ステップ
- 撮影は「ピント合わせ→露出設定→シャッターコック→レリーズ→フィルム巻き上げ」の流れで行う
- 初心者はまずラチチュードが広いカラーネガフィルムから始め、絞りF8〜F11での撮影から慣れるのがおすすめ
- 撮影後はフィルムを完全に巻き取ってから取り出し、現像に出す
はじめの1本は失敗しても大丈夫です。試行錯誤の中から二眼レフならではの撮影体験と写真表現の奥深さを感じてください。
ぜひ本記事を手元に置きながら、あなたの二眼レフライフをスタートさせてみてください。


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